神やんと月子の出会い

「神やん」というタイトルで執筆を続けています。

たくさん、とは言えないけれど、濃いファンの方々に支えられ、第7巻まで出版しました。

そもそも「神やん」って?

わけのわからないタイトルですよね。

実は私、人間以外の存在から声をかけられるんですね。いや、霊感が強いとか、シャーマン系だとか、そんな大層なものではありません。

何度もお知らせがあったのに、「まさかね」とスルーして失敗を重ねた経験、やっぱりあれは、そういうことだったのね、と気づきました。

八百万の神々を、実感せざるをえない程度には、様々なコンタクトを受けているわけです。

神様というか、神族なのかな?神もピンキリですから、ちょっとダメな神もいるらしいです。

多分、私、ダメ神と出会ったのだと思います。

心理カウンセラーとしての岐路にあった時期。ライフワークでもある、メール・カウンセリングに、少し疲れはじめていたのです。

いい仕事なんだけどね。このままダラダラ続けると、質が落ちるよね。リフレッシュしないとね。

そんなこんなで、自分に喝を入れるつもりで、メールカウンセリング物語を書き始めました。

物語は、神やんと月子の出会いから始まります。

月子は瞑想し、歩き、走る。靴はNike。海岸近くで一人暮らし。

神やんは、小さな神社を護るダメ神。海岸線の山頂にある神社を担当するが、なかなか思うように仕事が進まない。

何気なく立ち寄った神社で、月子は初めて、神との遭遇を体験します。

神「それ、神に対する態度か?」

月子「神様って感じ、全然しないんですけど。」

というわけで、月子はその神を「神やん」と呼ぶことで話がつきます。

神社を訪れた人々の、願いごとが意味不明で困っている神やん。

月子は、その願いをメール・カウンセリングで解き明かしていきます。

メール・カウンセリングは一件5往復。5回のメールで、願いごとが分かるのか?神やんは、その願いを叶えられるのか?

ちょっとヤンキーな神やん。

強気なフリして情にもろい月子。

2人の会話は、まさにエンタメなのです。

神やんの神業により、月子のところに最初の相談者からメールが届きます。

ももかさん。パワースポット巡りが趣味の美容師。

友だちを誘い、噂の神社を訪れては熱心に祈るものの、願いは叶わない。友だちは、いつも何かしらご利益をいただくらしい。

どうして私だけ、ダメなの?という相談。

困りましたね。ももかさんの願いは叶いません。なぜなら。自分が何を願っているのか、分かっていないからです。

月子は、ももかさんへのメールで、幸せの定義を確認していきます。何を願っているのか。願いを叶えるための第一歩は、自分が何を願っているのかを知ることです。

そんなに簡単なことではありません。

メールを書く。メールを読む。この静かな時間と、適切なタイムラグが、自分の心を明らかにしてくれるのです。

ももかさんの幸せとは、どんなことでしょうか?その願いは、叶うでしょうか?

そして、今ここにいる、あなたの幸せとは、どんなことでしょうか?

第1巻リニューアル前の表紙です